みなさんの旦那さんはお片付けって得意ですか?
うちの夫は悲しいことに、片付けが苦手なんです。
特に仕事に着ていくスーツ。毎日毎日、脱いだらそのまま置きっぱなし。
わたしが毎回片付けるのも面倒になってしまって、気づいたらリビングがスーツの定位置に…。
このままではいけないと思いある作戦を実行したところ、夫が毎日自分で決まった場所にスーツを片付けてくれるようになったんです。
それだけでなく、「片付けやすくなったよ、ありがとう」という感謝の言葉までもらえるように。
この記事では、わたしが実践した作戦についてお伝えさせていただきます。
Contents
片付けられない原因は?
まず、そもそもなぜ片付けてくれないのかという原因を探ることにしました。
夫ももちろん、毎日きちんと片付ける方がいいということは頭ではわかっているはず。でもできないのはなぜなのか。
我が家の場合、思い当たる原因はこんな感じでした。
- 散らかっていても気にならないタイプ
- 収納場所が普段の生活スペースから遠いため、片付けに行くのが面倒
- 毎日利用するから手の届くところに置いておく方が楽という考え
- スーツのズボン用のハンガーをうまく使えない
どういうことか、それぞれ説明します。
散らかっていても気にならないタイプ
夫は部屋がどれだけ散らかっていても全然気にならないタイプです。
これはもう性格的なところなので、例えば「ちゃんと片付けて!」と説得するとか、部屋がきれいになることのメリットを訴えるとかしても、その場で謝ってくれるだけで終わってしまいます。
ここに力を入れても時間と体力の無駄なので、この原因については無視することにしました。
収納場所遠い/手の届くところに置いておく方が楽
今回、一番の問題はここにあると考えました。
当時のスーツの収納場所は、2階の夫のクローゼット。
夫は1階のリビングでスーツを脱ぐ習慣があったので、脱いだスーツを1階から2階へ持っていくのが面倒だったんですよね。
そして2つ目、毎日利用するから手の届くところに置きっぱなしが楽という考え。
これ、ズボラな人あるあるだとわたしは思っているんですが、どうでしょう??
どうせ明日も同じ場所で着替えるんだから、わざわざ片付けるのも面倒じゃん、っていう思考回路なんですよね。
そのため、夫が面倒くさがらずに簡単に片付けられる収納場所を設定すれば、この問題を解決することができるのではないかと考えました。
スーツのズボン用のハンガーをうまく使えない
これは大したことなさそうに見えて、実は重要な原因の一つです。
ちなみにスーツのズボン用のハンガーってみなさんわかりますか?
いろいろ種類があると思うのですが、当時夫が使っていたのは普通のハンガーより幅が少し狭くて、底辺のところにズボンを挟むツメがついたもの。
よくクリーニング屋さんとかで使われている、あれです。
あれって、まずズボンを折り目に沿って縦半分に折って、それを崩さないように二つ折りにして、更にそれを崩さないようにハンガーにかける…と結構手間がかかりますよね。
わたしも苦手なんですけど、夫はわたしに輪をかけて不器用なので、毎回それをするのが億劫だったみたいなんです。
なので、この問題については簡単に吊るせるハンガーを用意するという対応をすることにしました。
解決案を実行する
原因と解決策がわかったところで、わたしは実際に行動を起こすことにしました。
簡単に片付けられる収納場所を確保
スーツを脱ぐ場所と収納場所が遠いことを解決するにはシンプルに、スーツを脱ぐ場所と近いところに収納場所を作るでOKですね。
条件にあてはまりそうな場所を探したところ、玄関脇の収納スペースが一番良さそうだということを発見しました。
我が家はリビングを出て正面が玄関脇の収納スペースなので、ここならリビングから数歩で到着できます。
当時はそこに衛生用品などを収納していたのですが、縦長の収納スペースの上の部分がデッドスペースになっていたので、そこに突っ張り棒を渡してハンガーを掛けられるように整えました。
簡単に吊るせるハンガーを用意する
場所が確保できたので、次は簡単に吊るせるハンガーが必要です。
便利なハンガーはいろいろあると思うのですが、わたしはなるべくお金をかけたくなかったので、ひとまず家にあったボトム用ハンガー(クリップが2つ付いていて、ズボンを挟めるタイプ)を使うことにしました。
こちらの方が元々使っていたハンガーよりもクリップで挟むだけなので簡単だし、裾を揃えて挟めば重さでシワも伸びてくれて一石二鳥です。
これでも難しいならお金を出してもっと便利なものを買おう、くらいに思っていました。
ルールをしっかり説明、納得して実行してもらう
さて、ここでもう一度、最初に挙げた問題点を確認したいと思います。
- 散らかっていても気にならないタイプ
- 収納場所が普段の生活スペースから遠いため、片付けに行くのが面倒
- 毎日利用するから手の届くところに置いておく方が楽という考え
- スーツのズボン用のハンガーをうまく使えない
ここまでの行動で、②~④は解決することができたと思います。
今度はこれを本人に納得して実行してもらうことが必要です。
そこでわたしは、次のように夫に話をしました。
経緯とわたしの思いを伝える
まず、なぜこの収納場所とハンガーを用意したのか、という理由を話しました。
- 部屋が散らかってしまうので、夫にスーツを片付けてほしい
- でも現状、2階まで持っていくのが面倒なことはわかる
- だから夫が簡単に片づけられるように、自分なりに考えて工夫してみた
- よかったら試して感想を教えてほしい
いくつかポイントはあるのですが、一番大事なのは決して恩着せがましく言わない・強要しないということです。
同じようなことを言うにしても、例えば
と言ったらどうでしょう?
おそらく夫はいい気分はしないと思います。
なので、夫がなるべく進んで片付けに取り組んでくれるような伝え方を意識しました。
それともう一つ、最後の「試して感想を教えて」というのもポイントです。
こう言うことで、
と実行してくれやすいですし、そこで本当に改善点があれば伝えてくれるので、より良い方法をみつけることができます。
ルールをわかりやすく、目的も合わせて伝える
経緯を説明したら、次はルールの説明です。わたしはこんな感じで説明しました。
- 帰ってきてスーツを脱いだら、その足で玄関横の収納スペースにハンガーで吊るす
- ハンガーに吊るすときは、折り目を揃えて裾をクリップに挟む
- こうすることによって、リビングに置きっぱなしになることもないし、スーツにシワが残るのを防ぐことができる
ここでのポイントは、“シンプルかつ、わかりやすく” “期待される効果も伝える” ということです。
自分で作ったルールを説明するときって、つい色々と説明したくなるのですが、そうすると聞いている相手は何をすればいいのか、何が重要なのかがわからなくなってしまいます。
その結果、こちらが求めている以外の行動をとってしまうんですよね。
また、求めている以外の行動をとる原因の一つに、相手が行動の目的・効果をわかっていないということがあります。
ここでいうと、3つ目がその目的と効果なんですが、これを伝えることによって相手に「シワがつかないようにきれいに折らないといけない」という意識が生まれ、
こちらが望むような行動をとってくれる可能性が高まります。
習慣化するように声掛け&改善
さて、ここまででめでたく夫はわたしが用意した収納場所にスーツを片付けてくれるようになりました。
最後はこれを習慣化してもらえるように、声掛けをしていく必要がらいます。
具体的にはこんな感じです。
- できていたらお礼を言う、褒める
- 忘れていたら優しく促す(決して文句は言わない)
- 感想・改善点の有無を聞く
行動が習慣化するまでは、毎日のように褒める!
わざとらしくてもOKです。
ちなみにわたしは「すごいじゃん!ちゃんと片付けられて偉い!」くらいわざとらしく褒めます(笑)
それが恥ずかしい場合は、お礼でもいいです。「片付けてくれてありがとう」だけで十分伝わります。
次に2つ目、これも意識しないと難しいですが、慣れれば簡単です。
決して「やるって言ったじゃん!なんでできないの?!」などと文句を言ってはいけません。
おそらくそれを言った瞬間に相手は嫌な気持ちになって、それ以降こちらが望む行動をしてくれる可能性が著しく低くなってしまうと思います。
そして3つ目ですが、これは相手から話があればそれを聞きますし、なければ思い出した時にこちらから聞いてみましょう。
より良い方法が出てくるかもしれませんし、思いがけず「片付けやすくなったよ、ありがとう」というお礼の言葉がでてくるかもしれません。
ちなみに我が家は、夫の要望でハンガーを吊るす部分を突っ張り棒からもっとしっかりしたスチールラックに変更しました。
要望に応えて対応したおかげで、引き続ききちんと収納ルールを守ってくれています。
まとめ
シンプルなルール×習慣化
何回言っても聞いてくれない場合、言っても無駄だとあきらめてしまうこともあるかもしれません。
ですが、相手には相手なりにできない理由があると思うのです。
それを突き止めて、誰でも実行できるようなシンプルなルールを作り、それを習慣化する手助けをすることで、意外とあっさりこちらが望む行動をしてくれることがあります。
なんでできないの?ではなく、どうしたらできる?を考える
ここまで色々とお話ししてきましたが、入り口はこの考え方です。
夫の行動にイラっとさせられることはみなさん多々あると思いますが、そこで感情的に怒ってしまったり文句を溜めこんでしまったりするのではなく、
どうしたらできるようになるのか、という視点で考えることによって、お互い嫌な気持ちがせずに問題解決に向かっていけると思います。
みなさんもぜひ試してみてくださいね。


